1 自転車と道路交通法の適用
自転車も軽車両になりますので、道路交通法などの法律が適用されます。
飲酒運転はもちろん禁止されていますし、信号無視や夜間の無灯火も違反になります。
また、原則として車道の左側通行をする必要があります。
2 道路交通法の改正
先日、道路交通法の改正案が国会で可決されました。
近年、自転車に対する規制が徐々に厳しくなっていますが、近々、自転車への規制が更に厳しくなることになります。
例えば、16歳以上の自転車の交通違反についても反則金納付を通告できる交通反則切符(青切符)制度の導入を柱とする道路交通法改正案が可決されたため、軽車両についても交通違反で青切符を切られて反則金を支払う事例がでてくることになります。
反則金は、行政罰として行政責任を問うもので刑事罰とは異なります。反則金を期限までにきちんと納付すれば刑事裁判の審判を受けなくなるため前科にはなりません。しかし、反則金を未納のまま放置すると刑事罰を受ける可能性があります。
他にも自転車に対する交通違反の罰則も強化されます。
3 自転車での交通事故の民事賠償
自転車で交通事故を起こして加害者となれば損害賠償をしなければならなくなります。
自転車で加害者となった場合に保険に入っていないと、莫大な民事賠償金を請求されてしまうこともあります。
また、自転車に乗っていて交通事故の被害者となった場合でも、交通違反の点は過失として取り扱われて、受け取ることができる賠償金が少なくなってしまします。
自動車と自転車との交通事故の場合には、ケガが重症になることも多いため、自転車に乗る際には十分な注意が必要です。
自転車に乗っていて交通事故の被害者になった場合には、お早めに弁護士にご相談ください。
また、自転車を運転する際には、交通違反にならないように安全運転を心がけてください。